方向音痴を直す脳トレ方法|地図と道が覚えられない原因

世界で最も地図を読む能力の高い人種は『ロンドンのタクシードライバー』だと言われています。

ロンドンは迷路のように道路が入り組んでいるので、ロンドンの地図や道路、建物を正確に覚えるためにはかなり高い『地図読み能力』が必要だからです。

そのロンドンのタクシードライバーを対象に、興味深い脳科学の実験が行われました。

まず、ロンドンのタクシードライバーは普通の人より脳の記憶を司る『海馬』が大きいことが明らかになりました。

さらにタクシードライバーの中でも、ドライバーとしての経験年数が長い人ほど海馬のサイズは大きいことも分かりました。

この2つの結果から分かることは、『地図を読むための脳』は成長するということです。

方向音痴も改善できますし、地図が読めない、道が覚えられないといった人でも、トレーニング次第でスラスラと地図を覚えることが可能になるんです。

ただし、地図を覚える能力は普通の記憶力とは異なった能力です。

いわゆる『頭が良い』人にも道や地図が覚えられない人は結構たくさんいますし、方向音痴な人もいます。

その一方で、特別に頭が良いというわけではないのに、一度通った道を完璧に覚える人もいます。

地図をスラスラ読み迷わず目的地に到着するためには、①空間把握能力、②(空間情報の)並列処理能力の2つが必要となります。

道が覚えられない人は、このどちらかの能力が欠けている可能性があるのです。

空間把握能力が地図読みの基本

道を覚えたり地図を読むためにもっとも基本となるのが空間把握能力です。 空間把握能力が弱いと、道を文章的にしか覚えることができません。

たとえば市役所の前を真っ直ぐ進んで、薬局の角を右に曲がる、といった記憶の仕方しかできないのです。

単純に言うと、頭の中に地図がイメージできないということです。

この空間把握能力については、はっきりと男性、女性で差が出る部分です。空間把握能力については男性のほうが女性よりも優れていることがわかっています。(その代わり、言語能力については女性のほうが男性よりも優れています)

タクシードライバー、レーサー、パイロットなど、乗り物を運転する仕事をしているのは女性より男性が圧倒的に多いですが、脳の仕組みから考えてもあながち理由のないことではないのです。(もちろん女性でも空間把握能力の高い人はいます)

一般的に方向音痴や道が覚えられない人はこの空間把握能力が弱いと言われますが、実は空間把握能力が高くても方向音痴や道が覚えられない人もけっこういるのです。

たとえば絵が上手かったり、中学高校の数学の図形問題で高い得点がとれたり、IQテストでハイスコアが取れる人は間違いなく空間把握能力に優れています。それにもかかわらず方向音痴の人もいます。

空間をイメージする能力があっても、方向音痴だったり道や地図が覚えられない人は、次の並列処理能力が弱い可能性が高いです。

並列処理能力がないと移動に弱い

並列処理とは複数の思考を同時に行うことです。

私たちが移動する時は空間的な思考を複数同時に行う必要があるんです。

並列処理能力が弱いと、移動しながら思考することがとにかく苦手です。

実は私たちが歩いたり車で移動するとき、単純に空間をイメージできるだけでは不十分で、現在地点から見える空間と地図上の空間を同時に把握しないといけません。

そのため、私もそうですが、地図を覚えたりすることはできても、自分その場を移動しながらだと、うまく現在地と地図上の位置がリンクせず、どこへ向かっているのか分からなくなってしまうのです。

特に車の運転の場合、同じ場所を通る場合でも、北へ向かうのか、南に向かうのかで全く景色が変わってきます。並列処理能力が弱いとすぐに頭が混乱してしまいます。

究極は鳥瞰視という能力

空間把握能力と並列処理能力を高度に備えた人は『鳥瞰視(ちょうかんし)』という視点を持っている人もいます。

一流のサッカー選手やパイロット、レーサーには必須と言われている能力です。

自分の目の前のプレーに集中しながら、同時に敵味方のプレイヤー全体の動きを上空から眺めるように把握することが可能だと言われています。

私の知人にも鳥瞰視を持つ方がいますが、異常に運転が上手いです。センチ単位で障害物や相手車両との距離が分かるそうですし、走っているスピードに関わらず常に一定の視界や距離感覚を維持できるそうです。

方向音痴を直すトレーニング

私自身は空間把握能力そのものは自信があるのですが、おそらく並列処理能力が弱いために、かなり方向音痴で道がなかなか覚えられなくて困っていました。

特に車で色々な場所に行くことが多かった時期は、かなりの時間をロスしていました。車の場合、徒歩と違い、道を一度間違えると修正が大変ですからね。

一般的には空間把握能力を鍛えるために、よく言われているのは『絵』を描くことです。椅子でも机でも風景でも、立体的な物を描くことが脳のトレーニングになると言われています。

ところが地図上の移動となると、空間把握と並列処理の両方が必要になってくるので、普通に絵を描くトレーニングだけでは不十分ですし人によっては全く改善しません。

そこで役に立ったのが次のトレーニングです。方向音痴や地図が覚えられない問題をかなり解決してくれると思います。

車の運転のためのトレーニング

・ステップ1:地図(道路)に色を塗る

まず自分の普段の行動範囲の地図を用意します。地図を用意したら白黒コピーしてください。そして、コピーした地図の国道や県道など、主要な道路に蛍光マーカーなどで色を塗っていきます。

・ステップ2:道路を描いてみる。

先ほど色をつけた主要道路を白紙の上に描いてみます。思い出せなければ、もう一度もとの地図を見て、白紙の状態から再チャレンジします。

・ステップ3:ナビを使わずに運転する

ステップ2まで行ったら、普段通り運転して移動しましょう。その時にナビを使わずに、今自分がどのあたりを走っているのか、ステップ2で描いた地図を思い出しながら運転しましょう。

・ステップ4:自分が通った道を加えて地図を描く

ステップ2と同じように、白紙にまず主要道路を描きます。そこに今日自分が走った道を加えていきましょう。時間があれば目立つ建物も思い出せる範囲で付け加えてみましょう。このお絵かきを数日間続けてみてください。

・・・

このトレーニングによって、空間認識能力と同時に並列処理能力を鍛えることができます。

また、はじめての場所に行くときは、前日にステップ1だけでも行っておくと道が分からなくなることは格段に減りますよ。

徒歩のためのトレーニング

車の運転はしないけど、方向音痴を改善したい場合、次の徒歩向けのトレーニングを試してみてください。

・ステップ1:百貨店や家電量販店など、とにかく大きなお店に行きます。できれば普段はあまり行かないお店のほうがいいです。

・ステップ2:店内をぐるぐる周ります。その時、店内地図を見ないように注意してください。ビルであれば3フロアくらいを見て回れれば理想的です。

・ステップ3:その日に行ったお店の大体の形を白紙に書いた後、各フロアの『売り場』を描いていきます。このトレーニングを数日間続けてみてください。

これは自分が実際に歩いた道や見えたものを空間上に配置するトレーニングです。「自分が今どこを歩いているのか」がはっきり分かるようになってきますよ。

方向音痴改善=脳のレベルアップ

ここで紹介したトレーニングは、方向音痴や地図が覚えられない人(自分ですが...)向けのトレーニングでもありますが、それ以上に強力な脳トレでもあります。

私たちの脳の後ろの3分の1は視覚を司る、視覚野と呼ばれる部分です。原始時代、外敵から身を守るために最も重要なのが視覚だったので、視覚野は脳の非常に大きな部分を占めているのです。

つまり空間把握や空間情報の並列処理トレーニングは、脳の最も大きな部分を鍛えることのできる脳トレでもあります。

方向音痴や道が覚えられない、地図が読めないといった日常生活の不便を解消するだけでなく、脳機能そのものの向上も期待できるはずですし、私自身それを実感しています。参考にしてみてくださいね。


私は過去10年以上、様々な脳に良いとされるサプリメントを試してきましたが、その中で欠かさず飲み続けてきた成分がDHAです。

ただしDHAサプリにはとにかく「魚臭い」という欠点がありました。

私の知る限り、魚臭さもなく、あらゆる面で欠点がない唯一のDHAサプリが『きなり』です。

即効性も高く、飲んで数十分後には頭の中がクリアになる感覚があります。

海外の有名サプリブランドの製品も含め10種類以上のDHAサプリメントを試してきましたが、
『きなり』がベストです。

脳に良いサプリを探している方には、今一番おすすめのサプリです。