日本人は論理が苦手な理由|論理的思考力を鍛える方法

YouTubeのコメント欄を見ると・・・

「ならお前がやってみろ」

というコメントがけっこう目に付くと思います。

こういう「ならお前がやってみろ」というコメント、かなりおかしいと思いませんか?

「ならお前がやってみろ」とコメントする人はおそらく「自分ができないことは批判してはいけない」という考えがあって書き込んでいると思うんですよね。

でも「自分ができないことは批判してはいけない」のであれば、野球やサッカーの解説はもちろん、監督やコーチも選手のことを一切評価も批判できないことになってしまいます。だって現役選手のほうが監督より上手なんだから。

逆に最高の実力を持つプレイヤーであれば、どんな批判も許されることになってしまいます。でも、それはそれでおかしいでしょ?

自分の経験からしか判断できない

論理的に考えれば「お前がやってみろ」という主張はかなりおかしいはずです。

それなのになぜ、多くの人が論理的におかしいことを言って気づかないのか?

論理ではなく、自分の経験を基準にしているからです。

私たちは学校の勉強や部活では、常に先生や先輩など「自分よりできる人」から教わってきています。

だから無意識に「自分よりできる人の意見=正しい」という固定概念が出来上がってしまうんです。その結果「お前がやってみろ」という、論理的に考えれば意味不明な主張が生まれてしまいます。

ちなみに海外の動画では「お前がやってみろ」というコメントは見たことがありません。

因果関係と相関関係を混同している

「私はYouTubeでそんなコメントはしません」

という人がほとんどだと思いますが、私もよくやってしまう間違いが、『因果関係』と『相関関係』のごちゃまぜです。

例えば、夜10時~深夜2時は『肌のゴールデンタイム』と呼ばれています。

「夜10時~深夜2時が成長ホルモン分泌のピーク」というデータがあり、このデータをもとに「夜10時~深夜2時に寝ていると成長ホルモンが分泌されて疲れが取れて肌がきれいになる」というゴールデンタイム神話が生まれました。

ところが、よく調べてみると、成長ホルモンは睡眠の最初の1時間~2時間くらいに最も分泌されます。何時に寝ても成長ホルモンのピークは最初の1時間~2時間です。

ほとんどの人は12時前後に寝ていると思います。

つまり「夜10時~深夜2時に最も成長ホルモンが分泌される」というデータは、ただその時間に寝ついた人が多いだけ、という可能性が高いのです。

さらに、本当に夜10時~深夜2時が成長ホルモンのピークであれば、明け方5時に寝て12時に起きるような生活の人は、ほとんど成長ホルモンが分泌されません。そうなれば全く疲れが取れず、超肌がボロボロで、超病気がちなはずですが、そこまでの明確な差は出ていません。

ちなみに私は学生時代、毎日明け方5時頃に寝て12時に起きていましたが、4年間一度も風邪を引いたことがありませんでした。成長ホルモンが分泌されないどころか身長が少し伸びました(笑)

生活リズム自体は一定の方がよいですが、「何時に寝ているか」というのはそれほど重要ではないと言われています。

つまり「夜10時~深夜2時が成長ホルモン分泌のピーク」といっても、『夜10時~深夜2時』と『成長ホルモン分泌のピーク』は相関関係があるだけで因果関係はほとんどない、ということなんですよね。

因果関係がない=関係ないということです。

因果関係と相関関係の区別は、統計などデータを使う時の基本中の基本ですが、会社の資料などでもごっちゃにしている人がたくさんいます。信頼性を高めるつもりが、逆に信頼性を損なってしまうこともあるので、けっこう怖いですよ。

なぜ日本人は論理が苦手なのか?

論理はもともとヨーロッパで発達したと言われます。文化や生活背景の異なる人間同士の利害調整のためには、一定のルールが必要で、それが論理というわけです。

私たちは放っておけば自分の体験からしか物事の正しさを判断しようとしません。文化的背景がバラバラになるほど、論理的であることが必要になるのです。

世界で読まれているエコノミストやニューズウィークなどの文章と、日本の新聞の社説などを比べると書き方が全く違います。よく英語が論理的な言語と言われますが、それは英語そのものが論理的というよりも、そもそも論理的に書かないと読者に伝わらないのが大きな理由だと思います。

他民族多文化国家であるアメリカではディベートが盛んです。ディベートは論理を武器に戦うスポーツと言われますが、アメリカでディベートが盛んな理由は、それだけ論理的であることが重要性を持つ社会だからでしょう。

逆に昔に日本のように、文化や生活背景が似ていれば体験も似通ってくるので論理的でなくても、話が通じてしまいます。論理的に話す必要はありません。そのため日本人は論理的思考が苦手になってしまいました。英語を話せないのと同じ理由です。必要性がないのです。

私は日本の田舎に住んでいたことも、東京に住んでいたこともありますが、明らかに東京の人のほうが論理的です。また同じ日本人でも若い年代ほど論理的に話す傾向があります。

都会は知らない人との会話が多く、若い年代ほど世代の共通体験が少ないので共有できる文化が少ないからです。

その人が論理的であるかどうかは、歴史や言語的な違いよりも、生活上の必要性によって決まるわけです。

論理はコミュニケーションのルール

論理というのは生まれも育ちも違う人同士がコミュニケーションするためのルールです。

サッカーのルールを守るだけプロサッカー選手になれるわけがないのと同じで、論理的な人が優秀なわけでも、論理的な文章が良い文章なわけではありません。

でもサッカーのルールを知らなければ、サッカー自体ができないのと同じで、論理的に話せなければ、そもそもコミュニケーションが成立しません。

ただのルールですが、絶対に知らなければいけないルールなんです。

自分の論理的思考力をチェックする方法

人間は誰でも自分が一番正しいと思っています。

自分の意見が論理的に正しいかどうか、自分では分からないからこそ、自分自身の論理的思考力をあらかじめチェックしておく必要があるんです。

自分の論理的思考能力をチェックする方法として、おそらく一番使いやすいのが、『センター試験の現代文』の問題を解いてみることです。

現代文の問題は論理的に考えれば答えが1つしか出ないように出来ています。そうでなければ正解が決まらず、テストにならないですからね。

特にセンター試験は全国で100万人が受験する試験です。100万人が『論理的に』同じ答えにたどり着けるよう、吟味に吟味を重ねた問題が出題されています。論理的思考力のテストとしても高い信頼性が期待できます。

あなたが20歳以上であれば満点近くとれるのが望ましいと思いますが、最低でも正答率8割程度(漢字の問題を除く)を目指しましょう。

高校生の平均点と比べると8割というのはかなり高いスコアですが、脳のメカニズムからも年齢が上がるほど論理的思考力は自然と上がるようになっています。

成人した大人のほうが高校生よりも通常は点数が高くなります。

逆に20歳を超えても6割や7割であれば、それだけ文章の意味を取り違えていることになります。かなり危ないと思ってください。

危ないというのは、会話から相手の主張が正確に理解できない可能性が高いということです。

同時にあなたの主張や説明が、聞き手にとって意味不明な内容になってしまう可能性が高いということです。

センター試験の現代文をおすすめするもうひとつの理由は『問題の質が一定』だからです。

過去問題を10年分使えば、同じ基準で10回のチェックができますよ。

論理的思考力を鍛える本の読み方

論理的思考力を鍛える方法としては、やはり本を読むことが1番です。

ただし小説・ノンフィクションやマニュアル系の本ではあまり効果がありません。小説は論理よりも心理描写やストーリー、そして文体が最も重要なポイントです。マニュアル系の本も結論だけが書いてあることが多く、知識量は増えても論理的思考を鍛えることはできません。

一番良いのは、学者(大学教授)が書いた本です。特に海外のベストセラーを翻訳したものがベストです。

基本的に学者の本は、学問的な研究成果を一般の読者向けに役立つように紹介する内容になっています。

そのため著者の主張と主張を裏付けるデータがワンセットになっています。

なぜ海外のベストセラーが良いのかというと、特にアメリカでは幅広い読者層に向けて書く必要があるので、ただ面白いだけでなく、十分な説明をしないと納得してもらえないからです。

さらにニューヨークタイムズ・ベストセラーなどのレビューも影響力が強いので、質の高い内容でかつ筋が通った文章でないと評価されません。

幅広い読者層に受け入れられるために、海外の本はある程度書き方のパターンが決まっています。

①具体的なストーリー
②主張
③データ
④主張とデータの関連性(メカニズムの説明)
⑤具体的なアイディア

このうち特に②主張③データ④メカニズムの説明に多くの文字数を費やしています。

これが日本の本だと②主張④具体的なアイディアだけで終わってしまうケースが多いのです。おそらく読者が論理的な説明を求めていないからでしょうが、そのような本をいくら読んでも思考のトレーニングにはなりません。

翻訳本はとにかくぶ厚いイメージがあると思います。一般的に書店に並ぶ本は250ページくらいが平均ですが、翻訳本は350~400ページくらいのものが多いですよね。その理由は説明に費やすページ数が多いからです。

私は目的によって日本の本と海外の本を読み分けています。

知識を1本の木として考えると、幹の部分を学びたい場合、海外の本を中心に読むようにしています。逆に枝葉を増やしたい場合は日本の本から選ぶようにしています。

論理的思考力を鍛える目的で読書をするのであれば、興味のあるテーマについて書かれた海外のベストセラーを読むことが最も効果的です。

翻訳本の読書とセンター試験の現国過去問題を繰り返して見て下さい。下手な論理トレーニングを行うよりもずっと速くスコアアップが実感できると思いますよ。

夫婦喧嘩でも論理的思考が大切

論理的思考があるかないかで、最もはっきりと違いが出るのはやはり『テスト』です。

大学受験であれば普通に偏差値が10~20くらい変わってきます。難易度の高い試験の場合、そもそもある程度の論理力がないといくら勉強しても合格できません。TOEICでも900点以上とるためには、英語力はもちろんですが、最低限の論理的思考力が絶対的に必要です。

そしてコミュニケーションの質が変わります。

もともとが文化や生活背景の異なる人間同士の『利害調整』のためのツールです。場合によっては『敵』とだって理解しあえるツールです。

『他人』とのコミュニケーションにこれを使わない手はありません。

ビジネス上の会議やプレゼンテーションではもちろん論理的でないと説得力がありません。

さらに友人や恋人と旅行計画を立てるとき、夫婦喧嘩になったとき、『冷静に』『客観的に』話し合うために、絶対必要なのが論理というルールです。

論理的に話せる相手であれば、意見が一致しなくても喧嘩にはなりません。

もし冷静に話し合って物別れになったとすれば、それは価値観の違いだということです。それならそれでハッキリしていいじゃないですか。

ほとんどの喧嘩は価値観の違い以前に、お互いの思考が理解できないことから始まり、仲直りできず終わります。

ところが論理的に会話することができれば、同意はできなかったとしても理解はできるわけです。これはけっこう素晴らしいことだと思いますよ。


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